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アインシュタイン
演奏:名古屋芸術大学ウィンドオーケストラ 

Einstein【吹奏楽 CD】

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名古屋芸術大学ウィンド・オーケストラがハル・レナード・ヨーロッパとタッグを組み、最新レパートリー(2018年)を録音した注目作で、指揮は竹内雅一とヤン・ヴァンデルロースト!

オープニングを彩るフィリップ・スパーク『フェスティヴァル・プレリュード ‘アッド・エクセル’』は、イングランドのソリフルを本拠とする“アッド・コンサート・バンド”から、2016年の創立40周年を祝うために委嘱され、2016年10月に初演された。拍子に強弱の変化がつけられた輝かしいファンファーレで始まり、華やいだ浮き浮きする主部に入る。レガートで演奏される中間部をへて、これまでに現れた2つのテーマが戻ってきて、コーダへと向かう。スパーク・ファンすべてに喜ばれるような祝典の気分溢れるとても愉しい作品だ!

2曲目は、ヤン・ヴァンデルローストの『グロリオーゾ』。この力作は、“シエナ・ウインド・オーケストラ”の委嘱で書かれ、2017年2月、作曲者の指揮で初演された。ロシアの作曲家ドミトリ・ショスタコーヴィチ(1906〜1975)へのオマージュとして書かれ、ショスタコーヴィチの名前のアナグラムから得られたフレーズやコード、書法が多用されている。前半のファンファーレ、中間あたりのメロディアスなテーマ、ラストにかけるダイナミックな展開と壮麗なエンディングなど、ヴァンテルローストのエッセンスが凝縮された魅力あふれる作品となっている。

フランコ・チェザリーニの『ホワイト・スリル』は、オーストリアの吹奏楽団 "ムジークカぺル・ザンクト・アントン・アム・アールベルク"のために書かれた。ザンクト・アントンで毎年行われる有名な“デア・ヴァイゼ・ラウシュ”、英語圏では“ホワイト・スリル” の名で親しまれるスキーレースがテーマとなっている 。レースは、ヴァルガ山の斜面からザンクト・アントンの小さな村まで降りる速さを競い、できるだけ早くフィニッシュラインに入る以外の規則はない。序曲形式で書かれ、壮大な導入部につづき、速いセクション、遅いセクション、速いセクションの再現部と展開する。雄大な雪山で競われるスキーレースの愉しさとスピード感がとても魅力的だ。

トーマス・ドスの『アインシュタイン』は、相対性理論で知られるドイツ生まれの理論物理学者アルベルト・アインシュタイン(1879〜1955)をテーマとする。2017年10月、オーストリアのウィンドフィルハーモニー・オストチロルが世界初演し、2018年6月、タッド・ウインドシンフォニーの日本初演が2度目の演奏となった。曲は、まるで大宇宙に広がるしじまのように神秘的なムードに始まり、次第に盛り上がっていき、テンポを上げると、激情がほとばしるように活発に音楽は展開する。その後、一旦静まると、“相対性理論”の公式が浮かび上がってきて高まりをみせる。ここで、安らぎを求めるかのようにとてもロマンチックなメロディーが歌われ、その後、ここまで現われたテーマがクロスするように再現され、クライマックスへと向かっていく。

ここで、八木澤教司の作品が2曲登場する。マーチ『春薫る華』は、京華学園吹奏楽団の委嘱で、これが“心の絆”になることを願って書かれたコラールから始まる快活なマーチ・スタイルの作品だ。もう一方の『ウルル・カタ・ジュタ〜アボリジニーの祈り』は、奈良市立一条高等学校吹奏楽部創部60周年記念作で“エアーズロック”の名でも知られるオーストラリア一枚岩“ウルル”のあるエリアに暮らす先住民族アボリジニーの生活や壮大な風景が描写されたドラマチックな作品となっている。

有名作曲家にまじって収録されたマルク・ジャンプルケンの『レッド・マウンテン』は、このアルバムの“隠し目玉”かも知れない。人生の目標を1つの山に見立てて書かれた作品で、連続して演奏される3楽章から構成される。『エネルギッシュで戦闘的な第1楽章の動きが、新しいプロジェクトの始まりに込めた熱意を象徴するかもしれない。しかし、第2楽章の動きは、かなり対照的だ。ここでは、ユーフォニアムとアルト・サクソフォンの対話が、聴衆を穏やかで感情のこもった賛歌へと導かれ、伴奏部全体が声を伴う。火がついたように明るさに満ちる最終楽章は、エネルギーにあふれ、多彩なパーカッションに支えられるフィナーレの大きなコラールがコントラストを伴ったオスティナートとなり、我々を山の頂上へと導いていく。』とは、本人のコメントだ。ジャンプルケンは、スイスの作曲家。今ヨーロッパでもっとも注目される1人だ!

フィナーレを飾る『ファンタジア・ヘルヴェチカ』は、スイスの吹奏楽団“プファライムジーク・ヴュネヴィル=フラマット”創立111周年の記念委嘱作だ。陽気で歓声的な部分と叙情的で内向的な要素を組み合わせて作曲され、技巧的要素だけでなく、演奏する愉しさを感じられるコンサート・ピースとなっている。ティンパニが誘導する導入部、中間部で木管が受け渡しするように演奏する美しいメロディ、金管が活躍する力感あふれる後半の展開と堂々としたエンディングなど、多くの音楽的な魅力が凝縮されている。
・演奏:名古屋芸術大学ウィンドオーケストラ
(Nagoya University of the Arts Wind Orchestra
・指揮:ヤン・ヴァンデル―スト (Jan Van der Roost) 1-3、8
 竹内雅一 (Masaichi Takeuchi) 4-7
・発売元:デハスケ(de haske)
・発売年:2018年
・収録:2017年9月13日〜15日、名古屋芸術大学
・メーカー品番:
1. フェスティヴァル・プレリュード‘アッド・エクセル’
/フィリップ・スパーク【5:12】
Festival Prelude 'Ad Excel' /Philip Sparke

2. グロリオーゾ/ヤン・ヴァンデルロースト【15:04】
Glorioso - Grand Overture/Jan Van der Roost

3. ホワイト・スリル/フランコ・チェザリーニ【8:01】
The White Thrill/Franco Cesraini

4. アインシュタイン/トーマス・ドス【13:11】
Einstein/Thomas Doss

5. マーチ「春薫る華」/八木澤教司【4:07】
Scent of Spring/Satoshi Yagisawa

6. ウルル・カタ・ジュタ〜アボリジニーの祈り/八木澤教司【7:50】
Call of the Aboriginals - Uluru ─ Kata Tjuta/Satoshi Yagisawa

7. レッド・マウンテン/マルク・ジャンプルケン【10:01】
Red Mountain/Marc Jeanbourquin

8. ファンタジア・ヘルヴェチカ/ヤン・ヴァンデルロースト【11:59】
Fantasia Helvetica/Jan Van der Roost

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