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    Masterpieces from Europe:An Insight on European Concert Band Music【2枚組】【吹奏楽 CD】
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マスターピース・フロム・ヨーロッパ 
演奏:オランダ王国陸軍バンド 

Masterpieces from Europe:An Insight on European Concert Band Music【2枚組】【吹奏楽 CD】

商品コード : CD-3373
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すべてがヨーロッパの大ヒット曲! 各CDが起承転結のある1つのステージとなるよう構成され、とても聴きごたえがある。

1枚目のディスクは、とても輝かしいトーマス・ドスの『ファンファーレ・フォー・ア・ニュー・ホライズン(新しい地平線へのファンファーレ)』で幕を開ける。これは、とにかくかっこいい! タイトルには“ファンファーレ”とあるが、三部形式の立派なコンサートピースで、作品委嘱をしたオーストリアのバンドの90周年の歩みが音楽となって語られていく。

2曲目は「ほら男爵の冒険」や「バロン」などの映画の題材にもなった18世紀ドイツの貴族ミュンヒハウゼン男爵の奇想天外なほら話からインスパイアーされたベルト・アッペルモントの4楽章構成の組曲『ミュンヒハウゼン男爵の冒険』。各楽章には、以下のようなストーリーが描かれている。

第1楽章“馬”:トルコ軍の猛攻と貧困に苦しむドイツの町に現れた男爵が町を救うと宣言。愛馬とともに吹雪の中に倒れるが、目覚めると雪は溶け、馬は教会の尖塔にぶら下がっていた。
第2楽章“キャノンボール(砲弾)”:包囲下の町をスパイするため、男爵は飛び交う砲弾の上に飛び乗って行き来し、ついには町に降り立って門を開ける。
第3楽章“月への飛行”:男爵は、町で知り合った旅芸人の少女サリーとともに飛行船で月に行き、多くの不思議な生物と遭遇する。
第4楽章“地底旅行”:男爵は、エトナ火山の噴火口から飛び込み、地球の中心に向かって旅をする。原作のストーリーは荒唐無稽、波乱万丈だが、それが却ってこの作品の面白さにつながっている!

つづいては、フィリップ・スパークの『天と地をめぐりて』。アメリカのネヴァダ州ラスベガスのクラーク・カウンティ・スクール・ディスティクト・コミッショニング・プロジェクトの委嘱作で、2012年、元アメリカ海兵隊バンドの楽長ジョン・ブルジョワの指揮で初演された。副題のとおり、フォーレの「レクイエム」の“私を解き放ってください”にある14小節のパッセージの影響を受けた美しくチャーミングなオリジナル・テーマから作られた協奏変奏曲で、主題と4変奏で構成される。ハートに沁みるような美しいテーマが印象的だ!

4曲目は、ヨーロッパでセンセーショナルな大ヒットとなったオットー・M・シュヴァルツの『アンネの日記』だ。2013年6月3日、オーストリアのヴィムパッシンクで、作曲者の指揮で初演されたこの作品の題材は、第2次世界大戦中、亡命先オランダのアムステルダムにあった隠れ家で暮らし、その後捉えられて強制収容所で亡くなったユダヤ系ドイツ人少女アンネ・フランク(1929〜1945)の人生だ。曲は、哀愁を帯びた導入に始まり、アンネの短い生涯やキャラクターを劇的に描く。そのままドラマや映画のバックに流してもいいような音楽づくりで、聴く者の胸にぐいぐいせまってくる。また、曲中、随所に印象的なヴァイオリン・ソロ(スコアにはフルートにオプションの音符が書かれている)が聴かれるが、このメロディーがとてもハートに沁みる。

ヤコブ・デハーンの『済州(チェジュ)島の女神』も、アジアン・テイストのとても魅力的な作品だ。朝鮮半島の南の海に浮かぶ火山島、済州(チェジュ)は“18000の神々の島”とも呼ばれ、その多くは女神という。島の創造主であり、祖母である女神“Seolmundae Halmang”は、最も人々に崇められ、春には祭礼が行われる。その女神をテーマに書かれたこの作品は、チェジュの伝承曲“Youngju Sipgyung”をベースとする。西洋の音楽様式と東洋的な旋律やリズムが見事に溶けあった作品といえ、とても心に響く。

CD-1をしめくくるフランコ・チェザリーニの『ブルガリアン・ダンス、パートII』(作品43)は、ブルガリアの民俗音楽を素材に使った2011年の作品で、ゆったりとした進行で魂の叫びを感じさせる“お前は何の花”、とても陽気な“オイ・ショぺ・ショペ”、作品全体をしめくくる律動的な“ダンバ”の3曲からなっている。

2枚目のディスクのオープナーは、関西学院大学応援団総部吹奏楽部の委嘱で作曲されたヴァンデルローストのグランド・オーヴァーチュア『クレセント・ムーン』だ。月が暗闇の中に現われ、次第に明るさを増していくようなイメージで書かれた力強く輝かしいコンサート序曲で、律動的なエネルギー感覚にあふれ、さまざまな演奏シーンにフィットする。

2曲目は、スコットランドのウィンドオーケストラの委嘱で2011年に書かれたフィリップ・スパークの『帆船でセイリング』。1956年にはじまった有名なヨーロッパの帆船レースをテーマとし、船乗りの夢を語るジョン・メイスフィールドの有名な詩“シー・フィーバー”にインスパイアーされている。きびきびとした動きと雄大な海を感じさせるテーマが交錯しながら進行するスパーク・テイスト満開の活力に満ちた作品だ。

つづくオットー・M・シュヴァルツの『ニュークリアー・パワー〜差し迫る危険』は、原発問題にインスパイアーされたシリアスな作品で、さまざまな問題意識がドラマチックな音楽の中から浮かび上がってくる。

4曲目のオリヴァー・ベースピの『アウディヴィ・メディア・ノクテ(我は聴きぬ、真夜中に)』は、このアルバムの中でも、最も難易度の高い作品だ。オリジナルは、“ヨーロピアン・ブラスバンド選手権2011”選手権部門の指定課題として作曲されたブラスバンド作品だが、その後にオーケストレーションされたこのウィンドオーケストラ版も、ヨーロッパでは実力バンドがこぞって取り上げるほどの大ヒット作となっている。16世紀イングランドの作曲家トーマス・タリスのコーラル・モテットにインスパイアーされた作品で、タイトルを日本語に訳すと“我は聴きぬ、真夜中に”となる。これまでも、多くの音楽がブラスバンドからウィンド・オーケストラへトランスクライブされているが、この作品は間違いなくその成功例の1つだ。めまぐるしい動きが支配する前半部、後半部の活力は全く失われず、コラール風の中間部では、木管楽器がオリジナルとは違うテイストの実にいい味を出している。演奏のオランダ海軍バンドのスキルの高さも感動的! 何度も何度も繰り返し聴きたくなる。

つづく、カール・ヴィトロックの『クロスロード』は、スイスのアアーヴァンゲンで開催されたベルン州立音楽協会第23回音楽祭のために書かれた活力に満ちたコンサートピースだ。タイトルには、18世紀に道路が整備されるまでこの地域の交易のハブの役割を果たしたアーレ川への感謝の意が込められている。曲は、生き生きとした導入に続き、美しいワルツ、ロマンチックな中間部、そして力感のあるフィナーレという連続して演奏される4つの部分からなる。メロディーメイカーらしく、旋律線の美しさも光っている!

6曲目は、ケヴィン・ホーベンの『狐ルナールの物語(狐物語)』。12世紀から13世紀にかけて主に北フランスで作られた30篇近くが残る動物説話からイマジネーションを膨らませた作品で、物語では主役の狐ルナールと狼イザングランの争いを軸にいろいろな動物がこれに関わり合う。ディズニーの動物アニメの音楽のように、ストーリーが感じられるドラマチックな展開がとても愉しい!

アルバムをしめくくるのは、トーマス・ドスの『修道院物語』だ。古い修道院の壁で囲まれた中に建つ学校バンドからの委嘱作品で、修道院の壁に刻み込まれた歴史やさまざまな宗教的な出来事が一種の音楽の万華鏡となってつぎつぎと現れる。一部にサクソフォーン・ソロを伴うジャジーな展開の箇所もあるが、作品全体はクラシック・ムードに溢れ、とても格調高いドラマチックな作品となっている。

指揮者には、イヴァン・メイレマンス、ハンス・レーンデルス、ヤン・コベル、トーマス・ドスら、演奏陣には、オランダ王国海軍バンド、ザクセン・ウィンド・アンサンブル、ドイツ連邦軍コンサート・バンドなど、ヨーロッパの一流どころがズラリ! 作品の本質にグイグイせまるハイセンスなパフォーマンス!
・演奏:オランダ王国陸軍バンド“ヨハン・ヴィレム・フジョー”、他
・指揮:ジョルジュ・モロー、他
・発売元:デハスケ(de haske)
・発売年:2015年
・収録
・メーカー品番:
CD1

1. ファンファーレ・フォー・ア・ニュー・ホライズン/トーマス・ドス【4:57】
Fanfare for a New Horizon/Thomas Doss

2. ミュンヒハウゼン男爵の冒険/ベルト・アッペルモント【13:42】
The Adventures of Baron Munchausen/Bert Appermont

3. 天と地をめぐりて〜(ガブリエル・フォーレにもとづく)オリジナル・テーマの協奏変奏曲/フィリップ・スパーク【10:14】
Moving Heaven and Earth - Concertante Variations on an Original Theme (after Gabriel Faure)/Philip Sparke

4. アンネの日記/オットー・M・シュヴァルツ【13:18】
The Story of Anne Frank/Otto M. Schwarz

5. 済州島の女神/ヤコブ・デハーン【9:15】
Goddess of Jeju Island/Jacob de Haan

6. フレーム・アンド・グローリー/ヤン・ヴァンデルロースト【4:08】
Flame and Glory/Jan Van der Roost

7. ブルガリアン・ダンス(パートII)(作品43)/フランコ・チェザリーニ【18:25】
Bulgarian Dances (Part II), Op.43/Franco Cesarini

CD2

1. クレセント・ムーン/ヤン・ヴァンデルロースト【7:24】
Crescent Moon/Jan Van der Roost

2. 帆船でセイリング/フィリップ・スパーク【7:31】
Sailing with the Tall Ship/Philip Sparke

3. ニュークリアー・パワー:差し迫る危険/オットー・M・シュヴァルツ【8:59】
Nuclear Power:Imminent Danger/Otto M. Schwarz

4. アウディヴィ・メディア・ノクテ(我は聴きぬ、真夜中に)/オリヴァー・ヴェースピ【19:55】
Audivi Media Nocte/Oliver Waespi

5. クロスロード/カール・ヴィトロック【9:20】
Crossroads〜Aarwangen/Carl Wittrock

6. 狐ルナールの物語(狐物語)/ケヴィン・ホーベン【9:26】
About Reynard The Fox/Kevin Houben

7. 修道院物語/トーマス・ドス【11:56】
Monastery Tales/Thomas Doss

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